赤ちゃんは目の前にあるものを認識しそれが何なのかを確認するために、あらゆるものを口に入れて、食感や質感、温度、味などを確認しています。
まだ目ではっきりとものをみたり、手で触ってそれが何なのかがわからない発達段階の赤ちゃんにとって、口でものを確認することが唯一の学習方法なのです。
視覚や触覚より口の感覚が発達している
大人の場合は、目で見たり手で触ったりしてその物を知ろうとしますが、赤ちゃんの舌や口周りが視覚や触覚よりも発達しているので、口に持っていきその物を知ろうとします。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ上手に物をつかんだり見たりができません。しかし口周りは、生まれながらにして哺乳反射が備わっており、しっかりと母乳やミルクが飲めるまでに発達しているのです。また、母乳やミルクを飲むたびに口周りや舌の筋肉が鍛えられるため、さらなる発達を促されます。
そのため、赤ちゃんは一番発達していて敏感に感じ取れる口や舌を使って色々な物を確認しようとするのです。赤ちゃんが口に入れることは、探求心の表れといえますね。
口に入れて、物の形や感覚などを学習していますが、危険なもの・口に入れては困るもの・誤飲につながるなどは、あらかじめ避けておき、口元で遊ぶオモチャなどは清潔を保つようにし、赤ちゃんの思う存分、探究心を満たしてあげられるといいですね。